社内報のキソ

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編集後記の書き方がわからない

Q. 編集後記の内容、書き方を教えてください。個人の感想文になってしまい、きれいにまとめられません。

 

A 編集者が制作の中で何を感じたか、「一番伝えたいこと」を決めて自由に書いていいパートですが、いくつかの事例を紹介します。

 

決まった形がないものだけに、何を書いていいか迷うという声が多いのが編集後記です。よくある型としては、編集メンバ-3~5名が200~300字程度で「制作のふりかえり→関連する個人的な思い」をそれぞれコメントするもの。その時のコツは、どんなところで、誰とのかかわりで、自分が何を感じたかを1つだけ決めて、伝えることです。

 

<例>

対談取材を通して、リアルなコミュニケーションの重要性を感じました!
業務改善プロジェクトを発案したAさんの熱意。それに心を打たれた別部門のBさんが、くじけそうな局面で力強くAさんを支えたエピソードは、聞いている私も心が震えました。〝心でつながるところから仕事は始まる〟Aさんのその言葉を私も大切にしていきたいです。」

 

このように、基本的に自由に書いてよい編集後記ですが、どうしても切り口に悩むという担当者様のために以下にいくつかの事例を紹介します。

 

<他社事例>

  • 製造業A社様(社員数百人):「編集員各自がプライベートな出来事を綴る」

家族的な風土の維持・醸成を大切にするA社様の社内報は、多くの企画に社員が登場し、自らの考えやプライベートを紹介しています。編集後記もまた、3名の編集委員が毎回各自200文字程度で近況報告をしています。内容は、毎回、旅行の話、子どもの話など、自分の身に起こった出来事など、自由度が高いものです。

 

  • 小売業B社様(社員数千人):「チームとしての親近感を感じてもらう」

地理的に離れた拠点が多いB社様の社内報の主題は「店舗スタッフのノウハウ・ナレッジ共有」。掲載内容がやや硬くなりがちなので、編集後記には「社員の人となりを伝え、親近感を持ってもらう」という目的が設定されています。それ準じて、毎回、編集委員が取材中に訪れた店舗バックヤードでの秘密の話や、現場で感じた接客の素晴らしさなどを紹介しています。

 

  • 製薬業C社(社員数数万人):「編集員持ち回りの季節ネタ・個人紹介」

ページ数も多く、大勢の編集委員が運用するC社様の編集後記は、持ち回り式です。共通ルールは「編集者の似顔絵を載せる」「誰か一人は季節のネタを取り上げる」。他は、旬な食材の話、サークルイベント参加の話、自らの仕事の話など、日々感じていることを自由に紹介します。

 

綺麗にまとめたり、上手に書かねばならない時を張る必要はありません。リラックスして、心に残ったことを自由に書くと良いでしょう。

 

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