社内報撮影の基本【前編】社長・役員撮影、職場紹介、社員紹介

写真撮影はやり直しができず失敗が許されないため、多くの社内報担当者を悩ませています。そこで社内報のコーナーごとに押さえておきたい撮影のコツを全2回に分けてお伝えします。今回は前編として社長・役員、職場紹介、社員紹介の撮影のポイントをお伝えします。

社内報撮影術1 社長・役員 編

社内報では、新年挨拶、事業計画発表、決算発表など社長や役員からのメッセージを掲載することが多くあります。経営陣からのメッセージは会社の方向性を知る上でも、社員にとって重要な情報です。社長や役員の想いが伝わる誌面を作るために、メッセージに応じた撮影を心がけます。また、社長や役員を撮影する機会が少ないため、1日で撮影した写真を1年間ずっと使用するということも珍しくありません。1カットだけの撮影ではなく、時間が許す限り複数パターンの写真を撮影しておきたいところ。

 

 

 

1、【準備】社長撮影は事前準備が肝心

社長撮影は撮り直しができません。ミスを防ぐために、下記のことに注意しましょう。

 

 

背景に写るものを確認しておく

 

撮影当日までに社長が座る位置に代役を立てて試し撮りを行います。そのとき、人物の後ろに気になるものが入っていないか検証。室内では花瓶や絵画、電話機など色んなものがあります。背景に余計なものが入るようであれば事前に片付けておくか、社長の立ち位置・座る位置を再検討します。

 

 

ネクタイの色、服装を確認

 

 

会社案内や記念誌、CSRレポートなど社外に配布される媒体では、社長インタビューの誌面でコーポレートカラーに合わせたネクタイを準備し、撮影を行うことが多く見られます。また、ネクタイを複数用意しておくと、同じ場所・同じカットでも写真に変化をつけることができます。

 

 

当日の段取りは事前に伝える

 

誌面によってはインタビュー中の写真と、カメラ目線で立ちポーズの写真も必要になります。インタビューを行った後に別カットを撮影する時間を確保するためにも、

インタビュー当日までに、当日の段取りを伝えておくことが大切です。企画の趣旨とインタビュー内容、当日の服装の依頼も忘れずに。

 

 

 

2、【撮影】角度一つで印象が変わる

社長の証明写真のような無表情な写真を社内報の誌面に使用すると、読者が威圧感を感じてしまい、想いが伝わる以前に、読むのを敬遠されてしまう恐れもあります。社長が身振り手振りを付けて話しているインタビューの様子を撮影することで、臨場感のある写真を撮ることができます。威厳を出したいときや堅い印象を与えたいときには正面からの写真も有効です。

 

正面からよりも少し角度を付けて撮影!

 

臨場感を出すために、左右から角度を付けて撮影します。インタビュアーを写真に入れない場合はインタビュアーの横から撮影。

 

 

さらに威厳を出すには、斜め下からがオススメ!

 

インタビュー中に目上の人を撮影するときは、原則として上から見下ろすような撮影は行いません。威厳ある写真で重厚な印象を与えたいときは、少し斜め下からカメラをかまえ撮影。

 

 

 

シャッターチャンスはインタビュー中盤!

 

資料を見ているときはどうしても目線が下を向きがち。話に熱が入りだすと、自然と視線の動きや身振り手振りが付いてくるので、前を向いて身振り手振りを付けて話をされているときが絶好のシャッターチャンスです。

 

 

■入念な準備で撮影に臨む

社内報の撮影において、社長撮影は最も難しいと言っても過言ではありません。しかしながら、難しいのは事前の準備や当日の段取り。撮影自体に特別なスキルが必要なわけではないので、自分が安心して撮影に臨めるまで、しっかりと準備をしておくことが大切です。

社内報撮影術2 職場紹介 編

職場紹介企画では、さまざまな角度から部署や事業所を紹介するために

写真の種類・点数が多くなりがち。撮影にかかわる人数も多くなるのでスケジューリング、段取りには要注意。

 

 

 

1、【個人写真】記事の内容に合う個人写真を

部署の仕事内容や特徴を紹介する部長や、意気込みを語る若手社員など、職場紹介企画に掲載する個人写真は原稿とセットである場合がほとんど。原稿内容に合う写真を撮影するために以下の点に注意します。

 

 

事前に原稿内容をチェックして、撮影内容を決めておく

 

どんな写真を撮るのかを撮る側が決めないと、撮られる人はどうしていいのかわかりません。社員の方の拘束時間を短縮するためにも撮影内容は事前に決定しておきます。

 

自分自身もリラックスして撮影に臨む!

 

社員の方の緊張を解くためにも、まずは自分がリラックス。緊張をとくには、趣味や家族のことなど、雑談を交えながら撮影したり、自分以外の誰かと話をしてもらいながら撮影するのも効果的です。

 

ポーズを取ってもらう場合は具体的に依頼

 

「元気そうなポーズを取ってください」と言われても、何もできないのが普通です。ポーズを取ってもらいたい場合は具体的なサンプル写真を見てもらいながら依頼するのがベスト。

 

写真の印象を変えたいときは、背景を変える

 

原稿の内容にあわせて背景を変えるのも撮影テクニックの1つです。また、切り抜いて使用する写真は、真っ白な壁などの単純な背景で撮影しておくことでスムーズに切り抜きを行うことが可能になります。

 

 

 

2、【集合写真】漏れなく全員の顔を写すために

職場紹介に限らず、社内報の多くの誌面で登場する集合写真。全員を漏れなく撮影するためのスケジュール調整はもちろんですが、全員の顔が見えるように撮影することも大切。撮影する人数に応じて、以下のことに気を付けながら撮影に臨みます。

 

 

1人ひとりの顔を大きく撮影するために、「正方形の整列」を

 

列が横長になりすぎると1人ひとりの顔が小さくなり、縦長になりすぎると手前の人が大きく後ろの人が小さくなってしまうので注意!前の列の肩越しに、次の列の人に立ってもらうと頭の重なりを防げます。

 

人が多いときは上から撮る!

 

大人数の集合写真を撮影する時は、上から見下ろすかたちで撮影するのもオススメ。上からの撮影は顔が重なりやすくなるため、実際にカメラを構えながら1人ひとりの立ち位置を決めていきます。

 

できるだけたくさん撮影

 

全員がちゃんと目を開けているかを確認しながらの撮影するのは非常に難しいので、できるだけ多く写真を撮影して、撮影後に確認します。

 

 

 

3、【風景写真】社外秘情報の写り込みには要注意

職場紹介では、その職場が担当する業務を説明するために「業務中の風景」を撮影したり、事務所の周辺情報を紹介するために「事務所の外観」を撮影したりすることが多くあります。これらを撮影する際に気をつけておきたいのは以下の通りです。

 

 

事前説明で周囲にも配慮を

 

職場には撮影対象以外の方々も多くいらっしゃいます。社内報の印象を悪くしないためにも、事前に撮影を行うことを伝えておきます。事務所の外観などの屋外での撮影を周囲の方に事前告知することは難しいので、撮影時は通行の妨げにならないよう細心の注意を。

 

パソコンの画面や書類には要注意!

 

パソコンや書類、ホワイトボードには顧客名などの社外秘情報が満載。社外に出ることが少ない“社内報”ではありますが、社外秘情報が写真に写り込まないように撮影前のチェックは必須。

 

撮影する部署と協力して整理整頓!

 

職場紹介で「片付けられていない職場」を掲載するのはNG。撮影対象の部署と協力して、撮影日までに職場を片付けます。

 

 

■スケジュールは絶対に守る

職場紹介に使用する写真は、社員の皆さんの仕事を止めなければ撮影できないものばかり。特に集合写真は全員が揃わないと撮影できないので、事前に撮影時間と撮影場所を決定、告知しておく必要があります。また、遠方の事業所を取材する場合は、「撮影対象者全員と初対面」ということも珍しくありません。スケジュールの設定、撮影場所の選定などについて取材先の広報担当者に協力してもらう必要があるので、密に連絡を取り合いながら事前準備を進めることが大切です。

 

社内報撮影術3  社員紹介 編

社員紹介企画はなんといっても登場する社員が主役。

 

熱のこもったインタビュー中の表情の撮影、インタビュー中に話されたモノや場所と一緒に撮影して、“その人らしさ” が伝わる写真を撮影することが大切です。

 

 

1、【インタビュー中】取材の臨場感を伝える

インタビュー中の写真を掲載することで、取材の臨場感を読者に伝えられます。インタビュー前に、身だしなみをチェックし、テーブルの上の不要なものはしっかりと片付け。ペットボトルや紙コップが写り込んでしまうと失敗です。

 

 

社章、ネクタイなどの身だしなみをチェック

 

社章は忘れる方が多いのでいくつか予備を用意しておくと便利です。撮影場所の整理整頓も忘れずに。

 

いろんな角度からベストショットを狙います!

 

左右両側から撮影しておくと、デザインの幅が広がります。

 

 

 

2、【インタビュー後】‟その人らしい”モノや場所で撮影

インタビューが終わった後に撮影。証明写真のような正面から撮影した写真ではなく、その人が働くシーンや、話の中に出てきたモノ(商品やツールなど)や人(チームメンバーや上司など、関わった人)と一緒に写るシーンも撮影可能です。

 

 

インタビュー開始前に撮影場所や持ってもらうモノをチェック

 

何かを持っている姿を撮影する場合、何を持つのかを事前に確認します。場所を変えて撮影する場合は、代役を立てて、実際の撮影場所でテスト撮影をしておくのがベストです。屋外で撮影する場合は逆光に注意!

 

インタビューが終わったら、移動して撮影スタート!

 

柔らかい表情を引き出すために、趣味の話をするのもアリ。キリッとした表情で真正面もしくは下から撮影した画像は、読者にとっては想像以上の威圧感を与えてしまいます。カメラを少し上から構え、少し歯が見えるくらいの笑顔を見せると好印象です。

 

 

 

■大切なのは事前の情報収集と準備

社員紹介企画の撮影をする時に一番大切なのは、登場してもらう社員の方に関する情報収集と準備です。

その人がどんな仕事をしていてどういう人なのかを調べて、“どこでどんな”写真を撮影するのが良いのか当日までに決めておくことが大事です!

 

社内報撮影の基本【後編】対談・座談会、社内イベント、海外拠点紹介

 

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