社内報撮影の基本【後編】対談・座談会、社内イベント、海外拠点紹介

社内報のコーナーごとに押さえておきたい撮影のコツを全2回に分けて紹介している「社内報撮影の基本」後編です。今回は社員紹介撮影術と対談・座談会の撮影のポイントをお伝えします。

社内報撮影術4 対談・座談会編

経営方針から共通の趣味まで。対談や座談会は社内報を構成するうえで欠かせない要素の1つです。複数人が語り合うシーンを撮影するための注意点をチェック。

 

 

1、【対談・座談会中】直感的に内容がわかる誌面をつくるために

 

掲載する原稿に適した写真を撮るために、対談や座談会の撮影では話を聞くことも大切です。真剣な話をされているのに、笑顔の写真では違和感があります。また、全員を同時に撮影する写真だけではなく、1人ひとりが話している写真を撮る必要があるので、会場を常に動き回りながら撮影します。

 

 

事前に会場をチェック!

 

部屋が狭すぎると全員を1枚の写真に入れられないことがあるので要注意。また、参加者全員を1人ずつ左右両側から撮影するため、会場の全ての角度を撮影することになります。ゴミ箱やホワイトボードなど不要なものが写り込まないよう、事前の片付けを徹底。

 

実際に写真を撮りながら席順を決めます!

 

3~4名の座談会では、テーブルの角を利用したL字型の座席配置がオススメです。座談会が始まってしまうと、参加者の座る位置を変更することができないので要注意。

 

本番でも細かな気づかいを!

 

テーブルの上の名刺や社外秘資料、ペットボトルやハンカチなどが写真に写らないように、参加者の方に声をかけて片付けてもらいます。事前に決定した席順でうまく写真が撮れそうにない場合は、当日席順を変えてもらうようにお願いすることも。

 

縦横無尽に撮影する!

 

3名以上が参加する座談会はかなりのスピードで話が展開されます。参加者全員の良い表情を撮影するためには、会場を縦横無尽に撮影することが必要です。事前に全体の流れを把握しておくと、当日の撮影をスムーズに行うことができます。

 

 

 

■会場の設備と話の流れを把握しておくことが大事

対談や座談会企画の撮影でいちばん恐いのが「部屋が狭すぎてうまく撮影できない」こと。会場のセッティングは前日までに済ませ、撮影の予行演習をしておくことがベストです。対談・座談会ともに撮影者よりも参加者の方が緊張するもの。入念な事前準備で、当日は参加者を気づかえる余裕を持てるようにしたいですね。

社内報撮影術5 社内イベント 編

社員研修や表彰式、展示会など、社内報で取り扱う機会が多い社内イベント。社内報に掲載するために実施するわけではないので、撮影場所の確保や複数のパターンを撮影することは簡単ではありません。少ないチャンスの中でどれだけ思い通りの写真を撮影できるかがポイントになります。

 

 

1、【セミナー・研修】研修の特徴を捉える

遠くから撮影した全体写真だけでは、なかなかそのイベントの内容を伝えることはできません。「そのイベントならでは」の特徴を捉えるために、以下のことに注意して撮影を行います。

 

まず、ヒキ(全体)を撮る!

 

何が行われているのか、参加者が何人ぐらいなのか、など研修の状況がわかる写真を撮影します。

 

ポイントとなるヨリ(アップ)もおさえる

 

講師の顔や、全体の写真では小さすぎてわからないものを大きく撮影します。イベントの進行やスケジュールを事前に把握しておくことで、「ヨリの撮影をスムーズに行うことができます。撮影時には講師や参加者の邪魔にならないように注意。

 

余裕があれば、サブカットを撮影!

 

会場の看板や参加者の表情など、当日の様子を表す写真を押さえておくと、より研修の特徴を捉えた誌面を構成することがでます。

 

 

2、【講演会】環境にあわせて臨機応変に

大きな会場や暗い照明によって、なかなか難しい講演会の撮影。撮影環境にあわせたカメラの設定や撮影場所の確保をしてから、撮影に臨みます。

 

 

カメラの設定を変えてみる!

 

会場が暗い場合は、手ブレが起きやすくなります。講演開始前に試し撮りを行ってみて、手ブレが発生するようなら、カメラの設定を変更します。シャッタースピードを速めに、感度を高めに設定することで手ブレの軽減が可能です。

 

 

一言ことわりを入れてから、できるだけ近い位置に!

 

客席の最前列の両側や道路の最前列でしゃがむなど、できるだけ近くから撮影を行います。事前に会場の係の方に一言ことわっておくことを忘れずに。

 

 

正面からの写真は短時間で

 

角度のある位置からだと講演者の横顔しか撮影できないので、できるだけ正面から撮影することを心がけます。講演者の邪魔にならないよう、短時間で多くの写真を撮っておくことがポイントです。

 

 

3、【展示会】展示会ではマナーが最重要

来場者や他企業の出展者など、展示会には多くの方がいらっしゃいます。以下のことに注意して、マナーある撮影を心がけます。展示会の撮影ポイントは主に「展示物」「メンバーの集合写真」、「会場の様子」。会場の様子を撮影する際は、脚立などに乗って高いところから撮影するときれいな全景を撮影することができます。

 

撮影許可を忘れずに

 

展示会場によって、撮影に許可が必要な場合があるので、事前に確認し、撮影許可を取っておきます。また、一般の来場者を許可なく誌面に掲載することはできません。個人が判別できるような写真の使用は避け、どうしても難しい場合はぼかしを入れるなどの対応を。

 

 

 

4、【表彰式】数少ないチャンスを逃さないように

表彰式などの式典は流れに沿って進行するので、シャッターチャンスを逃さないように注意が必要。撮影に適した場所の確保、進行・スケジュールの把握が大切です。式典のリハーサルに同席して撮影のタイミングをつかむのも効果的。

 

ねらいによって撮影の角度を変える

 

真正面から撮影すると、表彰状を受け取る人の顔が見えづらくなりますが、全体の様子を撮影することができます。また、ナナメから撮影すると、表彰状を渡す人と受け取る人の距離が縮まり、受け取る人を大きく撮影することができますが、渡す人の顔はまったく見えません。

 

 

 

■TPOを大切に

イベントの主役はカメラマンではないので、進行の妨げになることは絶対にしてはいけません。しかしながら、社内報編集者にとっては写真撮影も大事な仕事。「遠慮しすぎて必要な写真が撮影できなかった」と後悔しないように、イベントの進行役や責任者に「どこまでやっていいのか」の確認を取ってから撮影に臨むようにします。

社内報撮影術6 海外拠点紹介 編

海外拠点の紹介では仕事や職場の雰囲気と、そこで働く現地の社員に加えて、その国や地域の文化や習慣、国民性、市場観などを伝えるために、現地ならではのモノや風景の写真を日本人駐在員や現地の社員に依頼します。

 

 

撮影を依頼するときに伝えること

●高画質設定(600万画素以上、ファイン設定)で撮影する

●できるだけ明るい場所で(屋内の場合、フラッシュはON、OFFの両方で)撮影する。

●ブレを防ぐために念のため同じ位置から2~3枚程度撮影する

●誌面への配置を考えて、正面、右寄り、左寄り、やや上から、やや下からなど、複数の角度から、それぞれ2~3枚程度撮影する

●対象物が正方形の枠内に入るようにする

●上記の要領でそれぞれ3~4枚と少し多めに撮影する

人物の撮影を依頼するときに注意しておくこと

●屋外では逆光に注意

●頭や体の左右が切れてしまわないようにする

●ネクタイ、リボンが曲がっていないか、襟が折れていないか確認する

●ポケットの中にペンや余計なものが入っていないか確認する

●前列から「座る・中度・立つ」か「座る・立つ・台に乗る」と、皆さんのお顔が見えるように注意する

 

 

1、【社屋】工場や社屋、入居しているビルの外観写真

  • 明るい場所や影のない場所で撮影する
  • 切り抜き写真の場合は背景が白い場所で撮影する
  • 屋外では逆光に注意!

 

 

2、【屋内】オフィス内(室内)、エントランス、オフィスサインなどの写真

 

  • できるだけフラッシュを光らせずに撮影する
  • できるだけ部屋全体が写る位置で数枚撮影する
  • パソコンの画面はスクリーンセーバーか、写っても構わない画面に切り替えておく
  • 他者に見られてはいけないものは写らない位置に移動させる
  • オフィスのサインはフラッシュを光らせずに、蛍光灯などの反射が写らないように撮影する

 

 

3、【風景、名所】観光地や街の雰囲気がわかる写真

  • 建物やビル群、オブジェなどは低い位置から撮影すると臨場感が出やすい
  • 夜景はぶれやすいので三脚を用いるか、台になる場所に置いてタイマーを使って撮影する
  • 夜景ではフラッシュは光らせない
  • タ暮れ時の薄暗くなりかけているときに撮影すると真っ暗になりすぎない夜景が撮れるので、可能であれば試してみる
  • 看板やサインなどを撮影する場合は、蛍光灯やフラッシュ、街灯の写り込みがないように注意する

 

 

4、【料理】料理だけを撮影した写真(人物を含まない)

  • 単品撮影と複数の料理をテーブル配置して撮影する
  • 真上か、真上に近いやや斜めから撮影する
  • フラッシュは光らせない
  • 料理はひとつずつ撮影する
  • 料理は器がカメラの枠から切れないように撮影する
  • 複数の料理を同時に撮影する場合は、できるだけ器と器の間を詰めて撮影する

 

 

5、【集合】現地社員の集合写真

  • 集合写真の場合は全員が正方形の枠内に収まるように撮影する
  • 人数が多い場合は前後の列を増やし、やや高い位置(脚立や椅子の上に立つなど)から撮影する
  • 頭の上が切れないように撮影する

 

 

6、【イベント】スポーツ大会や博覧会など

  • スポーツ大会や博覧会など公式のイベントの紹介に用いる写真は自身で撮影したものを使用する
  • インターネットなどに掲載されている写真は著作物のため使用できません
  • 宴会やパーティーオフのイベント(例:バーベキュー、スポーツ大会)など
  • 楽しく盛り上がっているシーンを撮影する
  • カメラ目線や自然なカットなど複数撮影する

 

 

7、【商品・製品】現地で取り扱っている商品や製品などモノの写真

  • 真正面、斜め右、斜め左、斜め上の4方向から撮影する
  • 大きな商品や製品はやや下の方から見上げるように撮影する
  • 枠の中に収まるように撮影する
  • フラッシュは光らせない
  • バックに壁がある場合は、商品や製品を壁から1メートルくらい離して撮る

 

写真撮影の基本:まとめ

全2回に分けて社内報の企画テーマごとの撮影方法をご紹介しました。これを読めば「撮影は完璧!」という訳ではありませんが、より魅力的な撮影をする為のきっかけやヒントになればと思います。最後に写真撮影の基本をまとめてご紹介します。皆様の社内報制作にお役立てください。

 

  • 1これだけは押さえておこう
  • 高画質で撮影(600万画素以上、ファイン設定※)
  • 頭や体の左右が切れてしまわないように
  • ネクタイ、リボンは曲がっていないか、襟は折れていないか必ずチェック
  • ポケットの中にペンや余計なものが入っていないかの確認も忘れずに

※カメラによって設定方法が異なります

  • 2まずは場所を決める
  • 明るい場所や影のない場所で撮影
  • 切り抜き写真の場合は背景が白い場所で撮影
  • 屋外では逆光に注意

 

 

    • 3失敗しないためのひと工夫
  • 焦点は眼に合わせる
  • カメラを構える時はワキをしっかりしめる
  • シャッターは念のため、多めに切っておく
  • 人物撮影は正面、斜め右側、斜め左側の3方向から撮影しておく

 

 

  • 4最後にもう一度チェック
  • 拡大表示でピントが合っているかチェック
  • 写真がブレていないか確認
  • 念のため、ご本人にも確認をとる(特に前髪)
  • 集合写真で目をつぶっている人がいないかチェック

 

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