社内報のキソ

社内報のキソ

特集ページの変動により発行が遅れる

Q 毎号、メインの特集の企画・ページ数が全く違うため、他の企画の制作着手に影響してしまい、いつも発行日が遅れてしまいます。

 

A 台割(ページ数)を何パターンか想定して企画をすすめたり、バッファとして使える企画を用意するようにしましょう。

 

特集企画のページ数が毎号異なる場合の対策を紹介します。「そこが決まらないために、いつも発行が遅れてしまう」という悩みも聞きますが、特集の台割(設計図)パターンをいくつか想定して、いつ最終決定となるかをおさえたうえで、他の企画の制作を並行して進めていくことは十分に可能です。ページ数のブレに備えて、ボリューム調整のしやすい「ニュース記事」やいつでも繰り越し可能な「単発企画」を用意しましょう。

 

  • 1特集企画のぶれを吸収するのに最適な「ニュース記事」

内容が柔軟で、掲載量を適宜調整しやすい「ニュース記事」を設けましょう。入社式や社員旅行の様子、新製品の展示会や販促イベント、会社の社会貢献活動や協賛記事など、幅広いトピックを掲載するコーナーです。1記事200文字程度が簡潔で読みやすく、A4の冊子ならば1ページに載せる記事は3~4つが適当です。

 

ニュース記事は、普段からのネタ・写真素材集めがものを言います。社内報のコーナー記事中に「掲載トピック募集」と記載しても良いでしょう。収集したネタには、緊急性・重要性の2軸で優先順位を付けて管理します。毎号、特集のページ数に応じて、優先順位の高いものから掲載記事を決定します。寄稿者に対しては、他記事とのバランスで掲載されないケースもあること、掲載スペースに合わせて編集が入る可能性があることなどのおことわり文を(メールなら自動回答で)用意し、運用の省力化を図ります。

 

掲載できなかったニュースは、時期的に遅れても問題なければ次号に繰り越しますが、社内掲示板やイントラネット(社内ポータルサイト)に掲載するなど別のコーナーに活用することもできます。

 

  • 2いつでも使える単発企画

季節を問わず、いつでも差し込むことができる単発企画を常にいくつか用意しておきましょう。ここでは、単発企画として扱いやすいテーマの事例を紹介します。

 

 

  • コンプライアンス

内部統制への理解・意識を高める企画です。良い例・悪い例や、社員への意識調査の結果紹介など。社員に繰り返し伝えたい啓発メッセージを発信します。

 

  • 人事制度/福利厚生紹介

社員のライフイベントに合わせて利用できる制度の周知を行います。「こんな制度あったんだ!」と社員が気付くきっかけになります。

 

 

  • 健康ネタ

社員の健康意識を高めます。良い睡眠習慣や自席で出来る体操の紹介、健康診断の指標について産業医から専門的なコメントをもらうのも良いでしょう。

 

以上のように、ニュース記事や差し込み企画をうまく使えば、特集のページ数変動に振り回されることがなくなり、それに起因する発行遅延も防げます。スケジュール管理の達人になると同時に、社内の情報を広く集める習慣を身に付けて「あの人は社内の情報通だよ」と言われる存在になることを目指してください。

 

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