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現場の改善を取り上げよう!

改善事例には、他の職場でも参考になるノウハウがたくさん詰まっています。そのため、企画編集においては、取り組みの内容をわかりやすく解説する企画を目指していくとより読まれる企画になりやすいです。

 

改善内容によって、図解を使ったり、ビフォーアフターを紹介したり、と表現を変えていく必要があります。表現をうまく使い分けることが、効果の高い企画を創り出すときのポイントです。

 

一方で、改善内容を伝えていこうとすると、情報量を多くしていく必要があります。全社表彰のように、たくさんの事例を出していく必要がある場合は、改善内容はまとめきれないため、取り組みに至った経緯や、なぜ成果を出すまでに至ったのかなど、取り組み方や考え方にフォーカスするほうがよい場合もあります。

改善内容ごとに、どのような伝え方ができるかを見ていきましょう。

工場の5S・安全意識を高めよう

目的:

改善活動を取り上げる時に、最も多く登場するのが工場です。工場では各個人の努力だけでなく、工場全体でレイアウトやプロセスを改善していくことが重要です。また、工場における整理整頓は生産性や品質に直結するため、社内報によるノウハウ共有が鍵となります。

業務における各個人の改善はもちろん、ハード面においてどのような目的や効率を考えて現在の形になったのかを伝えることで、生産性や安全について改めて考える機会をつくりましょう。

 

要素:

個人レベルの取り組みを掲載することはもちろん、ハード面において製品ができるまでの一連の「流れ」から具体的な各工程の「場所」が決められていることを伝えるために、工場内の見取り図をBefore/AfterやGood/Badで紹介してみましょう。

売場づくりのノウハウを共有しよう

目的:

店舗系の業界では特に、一つの店舗の好事例をそのまま他店舗へと展開しやすい特徴があり、定例企画として取り上げる企業も多くあります。

 

各現場での取り組みを全社的に展開するためにも「マネジメント層」の読者を特に意識しましょう。各現場での取組事例を伝えるのはもちろんのこと、そこに至るまでのプロセスにきちんとフォーカスし、改善活動を実際に推進しているマネジメント層の苦労や頑張りをきちんと取り上げることで、読者に「気付き」や「共感」を与える企画となります。

 

要素:

各現場での取り組みをポイントに分けて紹介し、実際に取り組むためのコツが簡単にわかるようにしましょう。それぞれの現場の改善内容をいかに他の店舗の方にもわかりやすく伝えられるかがポイントです。改善に至るまでの経緯や問題発見の視点をきちんとスペースをとって掲載することで、他の店舗の方たちの「気付き」や「共感」に繋がりやすくなります。

売場の実際の写真や、売場づくりに関わる社員の声を掲載する、などの工夫を取り入れていきましょう。

 

また、マネジメント層の座談会などもオススメです。どんなことに取り組んでいるのか、取り組んでみての気付きや課題、その改善によって顧客にどの様な価値を提供していきたいか、今後挑戦したいことなどをお話しいただくことで、改めて改善の目的に立ち返る機会をつくりましょう。

業務に生産性向上のヒントを提供しよう

目的:

働き方改革により就業時間の短縮が求められる中、一人ひとりの生産性がよりいっそう重要視されるようになりました。RPAなどのデジタルツールの活用が増えていく中で、そうしたツールを活用した生産性アップ術を伝える企業も増えています。

現場の改善において、整理整頓などの個人レベルで出来る取り組みやRPAの導入前後でどれだけ無駄な作業が効率化されたのかを伝えることで、改めて自分たちの職場環境や業務の進め方を考えるきっかけをつくります。

 

要素:

実際に社員の方が実践している整理整頓のためのポイントはもちろん、その手順やおすすめのグッズ紹介などの情報も豊富に入れることで、読者に行動を喚起しましょう。

 

また、有識者の方に実際の現場の改善に対してコメントをいただいたり、片付けのためのアドバイスをQ&A形式で掲載することもオススメです。

 

また、RPAなど実際にその結果が数値化出来るものはきちんとその結果を掲載しましょう。さらに、RPAによって仕事の進め方や効率が改善されたものを、Before/Afterとしてマンガで紹介するなど、具体的な活用をイメージさせ、社内全体で改善を進めていくことをきちんと伝えましょう。

 

まとめ

改善で成功事例を出している職場や部署は、継続的に執念を持ってやり続けたり、現場の社員一人ひとりが主体になって日々考え続ける熱意を持っています。成果を出すまで粘り強く取り組んだという側面を、プロジェクトリーダーや社員にインタビューすることで、そうした想いを取り上げることも大事です。

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