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今こそ高まる BCPの重要性

BCPとは、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画のこと。従来の社内報では、地震や台風などの自然災害を中心に現場工場における災害対策が取り上げられることが主流でした。しかし、本来のBCPの意味は自然災害に限ったものではありません。

コロナウイルス感染拡大による危機に多くの企業が直面している今、様々なリスクを想定し、対策を講じる重要性がますます高まっています。BCPの重要性や目的を改めて伝えることで、持続的な組織のあり方を改めて見つめ直す機会としましょう。

 

本記事では、それぞれの目的ごとにどのような誌面づくりができるかをご紹介します。

 

工場を中心とした災害や危機への対策を紹介

目的:

日々、有事を想定して準備することの重要性を伝えることで、従業員の防災意識を高めます。また自社がきちんと対策を講じていることを伝えることで、企業としての姿勢を示します。

 

要素:

過去の災害時の対応を紹介し、その経験を活かした現在の対策を紹介しましょう。

BCPにおいては、仮復旧までにどう行動するのかも重要な項目となっています。そのため、各部署が当日にどのように対応したのかを伝えるために、また、災害発生当日の動きを時系列に沿って紹介することも有効です。

また、研修やマニュアルの紹介を通じて、学びを深める方法もあります。

迅速な対応の背景には普段から有事に備え、定期的な講習や訓練をしていることを伝えましょう。各個別の施策について担当者の方に取り組みの概要をお話しいただいたり、講習会のポイントをきちんと取り上げます。また、企業としての姿勢を伝えるために、会社としてどのような考えを持ってBCPに取り組んでいるのかをトップから伝えることも重要です。

BCPの重要性を伝えて、仕事や組織のあり方を見直す

目的:

BCPの取り組みを伝えようとするとき、ほとんどの会社では災害が起きてから社内報の企画として取り上げることが多くなりがちです。しかし、BCPの本質は「まだ起こっていないことを事前に想定すること、不測の事態にどのように対応するのか」です。その様な観点からBCPを切り口に「本当に強い組織とはなにか?」を改めて考える機会を提供します。

 

要素:

有識者から、BCPの重要性や柔軟に対応できる組織に必要なことを語っていただき、自社の組織のあり方や仕事の進め方を見つめ直すきっかけとしましょう。

BCPがなぜ重要なのか?BCP実践するために一人ひとりが意識すべきことは何なのか?会社、組織としてどの様にあるべきなのか?などをお伺いするのもおすすめです。

過去や現在の危機対応の事例から、改めて自社の価値を意識する

目的:

有事の際に迅速に行動し、素早く復旧できたことを伝えることはもちろん、実際に直面して浮き彫りになった自社の社会貢献性、地域とのつながりも伝えていきましょう。災害時でも変わらず、お客様にサービスや安全を届け続けたことにフォーカスし、世の中に対する自社の提供価値に改めて立ち返りましょう。

 

要素:

危機対応に瀕して感じたことや、今後取り組んでいきたいことをきちんとスペースを取って掲載することで、読者にとってより自分ごととして危機対応を考える機会となります。また、危機対応への外部からの声や評価を掲載することで自社への愛社精神の醸成にもつながります。

まとめ

変化に対して柔軟に対応できる組織の重要性は、工場だけに限りません。コロナを契機にBCPの重要性をオフィス社員含めた全社員に伝えていきましょう。

危機に直面した時、部署や会社を越えて、お客様や地域の方とも協力しながら乗り越えてきた苦労や感謝を伝えることで、一体感やつながりを感じる機会につなげることもできます。

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