2018年3月22日 事例・インタビュー 3908 views
「経団連推薦社内報審査」受賞の秘訣
今回は、「優秀賞」を受賞した第一三共株式会社の事例を紹介します。
経団連推薦社内報審査とは
社内報に外部表彰があるのをご存知ですか。経団連事業サービス社内広報センターが年に一度開催する社内報のコンペティション。それが、経団連推薦社内報審査です。
社内報(紙)、イントラ ネット(Web)、映像の3部門を対象とし、それぞれの審査基準に則り厳正に行われ、優秀作品が選考されます。
効果測定が難しい「社内広報」において、その成果を第三者に評価してもらえることもあり、この賞の受賞をめざす企業も年々増加傾向にあります。なかには、この賞の受賞を社内報担当者の成果目標に組み入れる企業もあります。他にも、ウィズワークス株式会社が主催する「全国社内報企画コンペティション」というものもあり、両方のコンペティションに応募される企業もあります。
ただし、あくまでこれは客観的な評価手法の一つであり、重要なことは一番の読者である「社員(従業員)に届くか」「社員(従業員)に伝わるか」という点です。客観的評価を狙うあまり、社員(従業員)が離れていったなんてことにならないように注意しましょう。
受賞の秘訣
上記のような表彰を受賞する秘訣をご紹介します。
企画の「狙い」とその「打ち手(企画内容)」が良いこと
応募資料の内容と成果物(社内報)がリンクしていること
なんといっても大切なのが、「狙い」です。
・なぜその企画をそのタイミングで行うのか
・その企画を閲読した読者はどう思うのか
・読んだ社員にどう思ってもらいたいのか
この3つを外さなければ、企画の質は高まります。
また、応募資料に記入した内容と実際に送る社内報そのものがしっかりとリンクしているかもチェックしておきましょう。言行一致していないと判断されれば高評価は狙いにくくなります。
第一三共が受賞したワケ
今回ご紹介するのは、国内大手医薬品メーカーの第一三共株式会社様。
第一三共株式会社様は、年4回発行する「PATIO」という社内報を中心に、グローバル版社内報、Web社内報、映像版社内報など幅広いメディアを通じて国内外で働く従業員に情報を届けています。
2012年度より同賞に応募され、2013年度は総合賞、2014年度は優秀賞と2年連続で受賞されました。2014年度の優秀賞は「社内報(季刊の部)」で受賞されました。
全社一丸となって取り組もうとする雰囲気が伝わる企画構成や、充実した記事が満載であること、第三者の視点として取り上げている「社外取締役の目」が好企画であることなどが評価されました。
当時の担当者である金子さんに、受賞理由や社内報制作において重視している点などを伺いました。
第一三共株式会社と社内報「PATIO」について
第一三共株式会社
国内製薬メーカー大手5社の一つ。コーポレートスローガンは「Passion for Innovation. Compassion for Patients.」を全世界統一で使用し、日本国内では「イノベーションに情熱を。ひとに思いやりを。」を用いている。医薬品事業を通じて様々な医療ニーズに応える。
社内報「PATIO」
A4サイズ40p程度で年4回発行の季刊誌でグループ会社も含めた国内従業員を中心に配布し15,000部発行している。PATIOとは「中庭」を意味するスペイン語。「そこを訪れた人が自由に集い語らうコミュニケーションの場」としての存在を目指す。
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