デザインを見直す

「伝わる」ためのデザイン

デザインは社内報で目指す発行目的を達成し、編集方針に沿って編集されたコンテンツ(内容)を効果的に伝えるためのものです。「誰に何を伝えたいか」という、発行目的や編集方針が、誌面やウェブのデザインに大きく関係します。

たとえば、経営方針を直接的に伝えたい時は、ポップでにぎやかな印象よりフォーマルにした印象のデザインがふさわしいでしょう。また、生き生きと職場を見せる部署紹介の誌面は、その部署の様子や、社員間の仲の良さ、一体感が伝わるデザインにしたいですね。また、読者層によっても好まれるデザインは変わってきます。

社内報担当者は、社内報の「編集者」。担当者からデザイナーに「誰に何を伝えたいか」を伝えましょう。プロのデザイナーであればデザインの引き出しをたくさん持っていますので、デザインに関する様々な相談に乗ってくれます。

発行頻度や発行形態で変わるデザイン

社内報の発行頻度や発行形態もデザインに関係します。発行頻度が高く、速報性の高いニュース的な役割を持つ社内報と、発行頻度が低く、じっくり読み込んでもらう読み物のような社内報のデザインの違いを考えてみましょう。

前者の場合は、短時間でさっと要点が伝わる新聞やタブロイド紙、週刊のフリーペーパーがデザインの参考になりますし、後者の場合は、保存性の高い月刊誌が参考になります。

読者が社内報を読むシチュエーションを考慮し、「はたしてそのシーンに合っているデザインか?」という視点と、発行目的を実現するための編集方針を考慮してデザインを判断すると、発行形態に合わせたものになります。

ページネーション(台割)で一冊の流れを共有

社内報などの冊子形態の発行物は、連続したページで構成されています。

デザイン、レイアウトの役割は、この冊子の中の情報に読者の目線を誘導すること。

何となくパラパラとページをめくる読者の注意を引き、目を留め、読んでもらい、更にこちらが意図した行動を起こしてもらう必要があります。

まずは、冊子全体の流れを社内報担当者からデザイナーに伝えましょう。

ページネーション(台割)を作成し、一冊の構成の流れと編集者の意図を理解してもらうことが、分かりやすく、読みたくなる誌面への第一歩です。

書体の選び方

 本文の書体は、読み手が見慣れているものを選ぶとよいでしょう。読み手が心地よく感じ、読まれやすくなります。一般的には、タテ組みは明朝体、ヨコ組みにはゴシック体が適しています。

太字は強調するための書体で、本文やリード文で何行も使うと読みにくくなってしまいます。

その時は、行間を広めに取り、文字同士が埋もれないようにするなどの方法があります。

 

本文テキストの形

手元にある大量の文章に写真、グラフ、イラスト…。

要素が多すぎる場合、すべてを無理に誌面に入れようとすると、レイアウトが壊れてしまい、視線の流れが作れず、読みにくくなってしまいます。

このような時はたいてい、本文テキストの入るスペースがガタガタといびつになっています。

読みやすい本文は、段が階段状に配置されている状態です。

ページが完成した時に、読者がどのような順番で見ていくかシミュレーションしてみましょう。

タテ組みとヨコ組みの使い分け

右開きの冊子は、基本的にタテ組みですが、ヨコ組みを混在させることができます。

一般的な雑誌にもタテ書き、ヨコ書きが一冊の中に混在しているものが多いです。

文章中心の読み物や特集などの主要コンテンツはタテ組み、グラフや外国語、数値を使うものはヨコ組みという使い分けをします。

基本がタテ組みのページは、一ページの中にヨコ組みがあっても不自然ではありません(コラムや写真のキャプションなど)が、基本ヨコ組みのページにタテ組みの文章が入ることは、視線の流れに沿わないため、原則的にはほとんど行いません。

人間の目線の動き

人間が誌面を見る時、どのような順番、流れで見るかはほとんど決まっていると言われています。以下にその一部を紹介します。

・人の目は上から下へ動くもの…伝えたいものは上部から配置しましょう。

・誌面において目を引きやすいエリアは、左上と右上…反対に手でかくれがちな下部や中心(ノド)周辺は見落とされる可能性があります。
・ヨコ組みは左上から右下、タテ組みは右上から左下へ視線が動く…この流れを妨げることなく要素を配置すると、読者にとって読みやすい誌面になります。

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