さらに企画の質を高める

切り口の深化が企画の精度を高める

切り口のバリエーションが増えれば増えるほど、その中から選択された切り口の精度は高まります。

単に社員を主役にして社外インタビューをするという切り口でとどめると、取材当日も場当たり的な進行になってしまい、企画のねらいを実現させるのは難しいでしょう。

詳細に企画立案することは、当日の取材や依頼した原稿を、企画のねらいから外させないという効果があります。

企画の質を高めるために

企画立案において、その質を高める方法は大きく3つあります。

1.たくさんのアイデアを導き出す

テーマを決めたらアイデアの素となる資料を集めます。

そして、それらの資料に一通り目を通した後は、実現可能性などの制約条件を一旦脇において、とにかくたくさんアイデアを書き出すことが肝要です。

アイデアの量が多ければ多いほど、幅広い視点で企画立案することができます。

2.書き出したアイデアを整理する

具体的な企画に結びつけるため、ある程度「実現可能性」という視点が必要になります。

企画立案に向けて、「何を伝えたいか」はぶらさずに、「どうやって伝えるか」を想定しながら整理します。

最初に一番伝えたいことを簡潔に文章にまとめ、それを企画タイトルとしてしまうのも一つの方法です。

企画にタイトルがつけば、少し性質の異なる情報が紛れ込んでしまった時に何となく違和感が生じるものです。

3.アイデアを整理した中から、企画構成の流れを描いてみる
企画の質を高める最終段階として、実行する際に破綻しないよう、編集やデザインなどの実制作を進めるためのシミュレーションを行います。

これは後工程の効率を考えても重要なプロセスとなります。

それぞれの企画の内容は本当に効果的か、読み手にとって興味を持てる展開か、不足している情報はないか、無駄な情報が加わっていないかなどを考慮するとともに、必要なタスクや取材対象者などを洗い出し、具体的な企画に仕上げます。

読み手の立場に立って企画を加工する

社内報が単なる掲示板にならないように、それぞれの情報に編集部としての意図を込めていくことが重要です。

各部署のニュースを掲載する定例コーナーであっても、読者に知ってほしいことは何か、その意図が伝わるように原稿を書きましょう。

1冊を通して読んだ時、最も重要な情報が何か分からないのでは、読者が読後に行動を変えていくところまでの効果は得られないでしょう。

例えば、決算記事において、決算公告をそのまま掲載しているようなケースが見受けられます。

しかし、人によっては既に知っていたり、他の社内広報媒体に載っていたりする情報を、そのまま掲載する必要はあるのでしょうか。

掲載する情報を絞ったり、注記を加えたり、関連する部署の今後の抱負を掲載したりと、工夫の凝らし方は沢山あります。

企画の加工のしかたは、「情報と読者の関係」を知ることで決まります。

決算記事を若手に向けて掲載するならば、用語の解説から入るべきかもしれません。

経営方針が浸透できていない場合には、厳しい経済状況と絡めて今後の方針を伝えるために、特にポイントとなるコスト変革の指標を追加で盛り込むのも一つの手法です。

その情報を読み手がどこまで知っていて、追加で知ってほしい情報は何か、その情報を知ることでどのような行動を促したいのか、考えてみましょう。

 

 

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