企画をさらにレベルアップさせ、マンネリを打破しよう!

 

社内報を発行するにあたっての悩みの種といえば、“マンネリ感”ではないでしょうか?

この課題を打破する方策の一つが、今の経営や組織の状況にマッチした企画や、時事・トレンドをおさえた企画を取り入れることです。

安易なデザイン演出や手法に頼ったマンネリ感の打破では本質的な解決につながりません。

本記事では、社内報で取り上げる機会の多いテーマに着目し、企画をアップデートするヒントを紹介します。

 

トップメッセージを扱う企画

当てはまっていませんか?企画をチェック!

  • 年頭挨拶、年度方針ものばかりで、いかにも社内行事的な発信物になっている
  • 秘書や広報で代筆しており、経営者ご本人の言葉になっていない
  • デザインも文章も、品は感じられるが、いまいちパッとしない

 

アプローチ方法

  • 社長の口から話す機会を増やす
  • 社長のパーソナル面もしっかり伝える
  • 一方的な発信だけではなく、対談や座談会も活用する

 

他社事例

(メーカーA社)

経営者の人となりに踏み込む

 

就任時に社長自身を紹介するページを設け、経営メッセージだけでは伝わらない、ご本人の経営観、経営観のベースとなったキャリアや挫折経験、今の自社をどのように捉えているかなど、あらゆる角度から想いにフォーカスをあてた取材を実施した。ポートレート写真もページいっぱいに引き伸ばし、大胆な構図やポーズを採用。業績が低迷している中にあって、決死の覚悟をもって挑む経営者の姿を伝えた。

 

(消費財B社)

中計を社長自ら解説

 

社長自らが策定した中計であり、けん引役としての姿を強調するため、毎号社長自らが中計を解説し、方針理解を促すトップメッセージを4ページずつ発信した。事業部トップとの対談など、伝え方の角度も毎号 変えることで、一方的な発信にならないように配慮した。

 

(出版C社)

社員の悩みに経営者が答える

 

社員との対話・座談会を毎号、テーマを設けて人選し、従業員の疑問や悩みにトップ自らが回答する企画を設けた。入社2~3年目を集めて、新人社員の心構えや期待を伝えたり、管理職になりたての社員を集めた会ではマネジメントや組織を率いることの難しさを伝えたりするなど、対話の中で親睦を図ることでけん引力の向上につなげた。

部門・部署・グループ会社紹介

当てはまっていませんか?企画をチェック!

  • 内容が固定フォーマットなので、デザイン演出的なアプローチしかできていない
  • 表面的な概要紹介にとどまり、内容がつまらない

 

 

アプローチ方法

  • 寄稿をやめて、取材で深堀りする
  • 職場の活気が伝わる内容を加える

 

他社事例

(物流D社:グループ会社紹介)

若手社員の目線から取材・執筆

グループ会社へ取材に行く際は、あえてプロを起用せずに、若手の編集委員に向かわせ、自ら取材・執筆させる方針をとった。グループのことをよく知らない若手の率直な質問が、誌面に分かりやすさを生み出している。また、取材内容への驚きや気付きまでコメントとして掲載。誌面にもフレッシュさが生まれて、同じような目線で読者も楽しめている。

 

(システムF社:支店紹介)

人物相関図をいれて、社風が伝わる企画に

支店紹介を行う際の企画として、支店で働く従業員全員が網羅された人物相関図を入稿していただき、顔写真を目一杯大きくして、読者に人間関係を伝えている。アンケートでも職場の雰囲気がよく分かると好評で、社風がよく伝わるコミュニケーション企画になっている。

 

(製薬G社:部署紹介)

社員に密着し、働くイメージまで伝える

部署の仕事を紹介するうえで、部署内の一人に2~3日密着。社内だけではなく、ときにはお客様先まで追いかけ、実務内容を紙と動画で紹介する企画に仕上げている。通常の部署紹介では概要的になってしまうところを、とことん一人を追いかけることで、部署の働き方の具体的なイメージが伴って伝わる企画にまで落とし込んだ。

事業紹介

当てはまっていませんか?企画をチェック!

  • 取り扱う情報量が多く、事業紹介で何を伝えたいのか定まらないまま進めている
  • 事業の成り立ちや、事業関係者、事業規模、どんな社会課題に解決しているかが書かれておらず、事業の重さや影響力が伝わっていない
  • 専門用語などが頻出し、他事業の社員は理解できない難解な内容になっている

 

アプローチ方法

  • 社コア技術や市場における強み、特徴的な製品・サービスなど、ビジネスモデルの特徴を事業部の方に解説していただき、伝えたい内容を絞る
  • 事業化していくまでの困難について、トップの方に出ていただき、挑戦の歴史をひもとく

 

他社事例

(機械H社)

新規事業の事業化していく難しさを強調

収益化が 近い新規事業を取り上げ、事業開発に携わっている部門の責任者に、事業展開の現状や今後の課題を解説いただく4ページものの企画を掲載。ノウハウがない中で、グローバルに事業を拡大していくことの難しさやダイナミックさを強調するため、事業化に至るまでの困難を年表にまとめ、読者を引き込んだ。

 

(素材メーカーI社)

自社の既存事業を分かりやすく解説

自社の事業を毎号一事業ずつ特集に取り上げて紹介。他事業を知らない方に向けて、既存事業を各事業ごとの強みや取り扱う製品・ソリューション、コアとなる技術を解説した。グループの事業領域が非常に広く、そもそも自事業以外のことを知る機会自体が減っていた背景を受けて実施。製品やできるまでのプロセス、事業で活用されているコア技術やそのメカニズムなど、事業紹介というよりも、中高生でも読めるような解説ブック調にまとめた。

 

(化学J社)

新規事業を生み出す社員のベンチャーマインドに焦点をあてる

まだ事業化を行っていないが、これから投資する可能性の大きい事業を紹介する企画。通常、新規事業に関しては事業化の目途が見えたり、ある程度の規模になるまでは、社内報でお披露目したりすることは少ないが、事業の進捗よりも、そこで事業開発にチャレンジする人のベンチャーマインドに焦点をあてた企画に仕上げた。

製品・サービス紹介

当てはまっていませんか?企画をチェック!

  • 製品の技術やサービス内容が難解で、理解が難しい
  • 技術紹介に偏り、技術者だけが喜べる企画になっている

 

アプローチ方法

  • 難しい内容の場合、漫画や図解の制作に力をいれる
  • 勉強会などでは語られない技術者や開発者の想いや視点を共有し、ナレッジ共有に役立てる

 

 

他社事例

(消費財K社)

上市に至るまでに関わった従業員全員から製品特徴をPR

開発・上市までに携わった従業員に開発時の試行錯誤や苦労を伺う。マーケティング・研究・開発・生産・宣伝広告など、バリューチェーンごとにお話いただき、それぞれの職種から製品のポイントをPRしてもらう。実際に販売活動に携わる社員が製品の理解を深め、営業活動に生かせるようにこのような形式で継続している。

 

(部品L社)

研究者以外にも分かりやすいように漫画や図解で解説

その分野・技術に精通していない他事業や間接部門の社員に向けて、研究員に製品の特徴を解説していただいている。ただし、そのままでは難解な技術紹介になってしまうため、極力内容を削ぎ落とし、ポイントだけが漫画や図解などで伝わるような配慮をしている。

社員個人を取り上げる企画

当てはまっていませんか?企画をチェック!

  • 語る内容が薄い
  • 登場する社員に偏りがある(成果を出した社員ばかりになっている)
  • 専門的な職種の方の場合、仕事のイメージが湧かない
  • 伝えたいポイントが定まっていない

 

アプローチ方法

  • 事前のリサーチをしっかり行い、適切な人選を行う
  • 専門外の社員にも読みやすいよう、適宜解説を入れる
  • 社員にどんな話を聞きたいか、目的を定めておく

 

他社事例

(人材M社)

誰が読んでもためになる仕事のヒントを紹介

徹底的に成果を上げた社員を人選する編集方針を掲げている。一方で、成果を出すまでのプロセスやテクニックは重視しない。仕事への想い・情熱を深掘りしていく中で、仕事観やスタンス、習慣のほうを丁寧に書き出し、誰が読んでもためになる仕事のヒント企画として仕上げている。

 

(フードサービスN社)

モチベーションが上がるよう、人選には特に配慮

壁にぶつかり、乗り越えた経験を中心にインタビューを行う。「30歳前後の社員であること」「境遇に共感できること」を重視した人選を行っている。離職率が高い、店舗に相談できる先輩社員がいないフードサービスの業界の課題に対し、「自分も頑張ろう」と思える企画にしている。

 

(機械O社)

事業内容を知らない社員でも共感できる内容

業務を深堀りし、その職種特有のミッションやプライドを伺う。職種間の相互理解を促すことも目的としており、必ず本文の冒頭に、事業概要や業務の難しさや自社内における重要性を簡単に紹介することで、事業内容を知らない社員でも仕事にかける想いへの理解や共感をしやすくさせている。

 

(教育P社)

キャリアをイメージできるよう転機にフォーカス

入社からキャリアを伺う中で、特に転機となったタイミングに絞って寄稿をもらっている。社内で描けるキャリアが幅広く、キャリアパスをイメージするきっかけにつなげる。

終わりに

社内報のマンネリを脱却するためには、これまで行ってきた企画を見直すことが大切です。

特に「目的がしっかりと定まらないまま続けている企画」については、どんなことを伝えたいのかを明確にし、改めて企画立案を行いましょう。目的が定まれば、アプローチ方法もおのずと見えてきます。

上にあげたチェック項目と他社事例をもとに、企画を見直し、質をさらに向上させましょう 。

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