発行目的に沿った企画を立てる

社内報の発行目的に立ち返ることの重要性

発行できる数が限られた社内広報媒体において、どれだけ質の高い情報を社内に届けられるかが、広報担当者としての腕の見せ所になります。紙の社内報であればその傾向が特に顕著になります。

 

質の高い情報を届けるためには、発行目的に忠実になることが大切です。

発行目的とは、社内報を通じて成し遂げたい社内広報のミッションのこと。このミッションを定めた際には、会社の現状を分析し、社内報で届けるべき情報の方針を練りに練ったはずです。その発行目的に忠実に沿うということを常に忘れず、心に留めておきましょう。

発行目的に沿った社内報企画立案までの流れ

企画を具体的に立案する上で最も大切なポイントは、

 

  • 1発行目的
  • 2どのような企画趣意で、企画を通じて読者に何を伝えたいか
  • 3実現可能性

 

の3点です。これらのポイントを満たすことで、無駄のない、効果的な誌面となります。

これを念頭にまずは自社や自社を取り巻く潮流、それに伴う課題や議論したいテーマを洗い出し、企画のイメージを描きましょう。

 

また、ここでつくった企画は読者にどのように受け止められ、どのような行動変容が期待されるのかも考えます。その上で、これらの情報を伝えることが果たして発行目的に沿っているのかどうかを吟味しつつ、企画の骨格を固めていきます。

 

複数の企画案が生まれ、どの内容を掲載すべきか悩んだ場合、あるいはその伝え方に迷いが生じた場合にも、発行目的が道しるべとなります。

 

ある程度企画のイメージができたら、次に、伝えたい内容に関連する資料を集めます。内容と合わせて、伝え方のパターンや編集の仕方など、さまざまな視点から情報を収集することで、企画の方向性を無限に設定することができます。

発行目的に沿った社内報企画構成の煮詰め方

 

STEP 1:参考資料を基にコンテンツを構成する

参考資料の利便性と集め方

企画立案において強い味方になるのが「資料」です。テレビ番組や雑誌など、世に出回っている企画アイデアは社内報の企画作成においても非常に重宝します。

 

こうした資料に関しては、集める方針を立てることが重要です。方針の例として考えられるのは、コンテンツの切り口の参考となる資料集め、コンテンツの中身の参考となる資料集めなどです。

 

切り口に関する資料は、雑誌など、他の編集媒体が参考になります。普段の生活のなかから得られることもあります。中身の参考になる資料は社内やウェブサイト、図書館などで集めましょう。

 

いずれにしても、世の中に出回っている発行媒体が強い味方であることに変わりはありません。日頃から雑誌やPR誌、フリーペーパーなどを収集し、研究してみましょう。

 

 

参考にするポイントと切り口・コンテンツの策定

資料がたくさん集まれば、社内報の企画に生かせる切り口やコンテンツの参考事例が多く見つかるはずです。

 

例えば、ビジネス誌の「アンケート結果をグラフやランキングで紹介する企画』を参考に「自社の顧客満足度を紹介する企画』という切り口を連想するのもいいでしょう。また、具体的なコンテンツとしても、ビジネス誌の企画で、「政府の発表している情報をソースとして同紙面に掲載している」という点から「顧客満足度調査会社からのアドバイスを簡潔に紙面で紹介する」といったコンテンツの発想が得られることもあるでしょう。

 

世の中に出回っている企画のほとんどは練り込んでつくられたもので、企画者にとっての企画意図 (発行目的) や編集方針に従って発信されています。そのため、このような企画を参考にするだけでも自然と魅力的な企画が仕上がっていきます。

 

 

STEP 2:具体的な登場人物を決定する

社内報で個人を登場させる際に悩むのが「人選」。

以下に想定事例を示すように、どのような人物を取材するかによって、同じ企画でも得られる効果が大きく変わってきます。発行目的、そしてその時々の課題に合わせて適切な人材を選ぶようにしましょう。

 

【人選想定事例】

<発行目的>

若手社員のキャリア形成に役立つ情報を提供する

 

<企画趣意>

仕事のモットーを社員に聞く

 

<人選候補>

  • A入社5~10年の若手社員の「お兄さん・お姉さん」的な存在
  • B入社10~20年目のマネージャークラス
  • C役員や取締役

 

A)を選べば、若手社員にとっての目下の課題が見える化されるでしょう。

B)を選べば、現在モチベーションの高い社員に将来への光明を見出させることができるでしょう。

C)を選べば、より経営に近い、ハイパフォーマーな若手に訴えることができるでしょう。

 

※全社からバランスよく人選を行いたい場合は、登場いただく方の部署、役職、職種、年齢、性別、立場などができるだけ重複しないよう注意しましょう。

 

 

STEP 3:適切に情報を伝える3つのレベル

最後に、以上で集めてきたリソースを社内報の中でどのように伝えるかを考えます。

情報の伝え方には以下の3つのレベルがあります。

 

発信する

伝えたい情報を単発で紹介すること。

 

繰り返す

伝えたい情報を単発で発信した後、何度も発信し続けること。

 

掘り下げる

伝えたい情報を発信する、あるいは繰り返す際に、より詳細な内容についても解説すること。

 

これらの3つのレベルの活用方法を、「商品紹介」企画を例に紹介します。

 

発信する……自社商品のラインナップ紹介 (過去発売されていた商品のコンセプトや仕様などをまとめ、周年記念号などに記載する)

 

繰り返す……新商品紹介 (毎号自社の新商品やその仕様、担当者の一言コメントなどを紹介する)

 

掘り下げる……商品プロジェクト紹介 (環境に配慮した製法の開発や、消費者目線に立った仕様など、商品作りの背景にある開発担当者の想いやナレッジを紹介する)

 

 

「商品紹介」というテーマ一つをとっても、伝え方が変わればそれを通して伝えられる情報の意味が大きく異なってきます。情報をどのレベルで伝えていく必要があるのかを吟味しながら、伝え方、記述の仕方を考えていきましょう。

まとめ

発行目的に沿った企画を立てることは、その企画の質の高さや、企画ごとの一貫性の担保にもつながります。発行目的を軸にして参考資料から情報を集め、取材の人選を行った後は、目的別に、伝えるレベルのメソッドも工夫しましょう。

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