発行目的に沿った企画を立てる

発行目的に沿った企画を立案する

まずは自社や自社を取り巻く潮流、社内での課題や議論されているテーマ、議論したいテーマから企画のイメージを描きましょう。

その企画を読んだ誰がどんなふうに感じ、どんな行動を起こすかの理想を描くことで読み手から企画が乖離してしまうことを防ぐことができます。

複数の企画案のどちらにするか迷ったり、伝え方に迷いが生じた際には、発行目的に立ち戻り、企画意図と掲載要素が発行目的に沿っているか考えましょう。

ある程度企画のイメージができたら、次に、情報収集をして伝えたい情報に関連する資料を集め、伝え方のパターンや様々な角度から視点をあてることで、企画の方向性は無限に設定することができます。

企画を立案する際にも、その都度発行目的を再確認し、編集方針から外れないようにすることが重要です。

情報の伝え方には3種類

情報の伝え方には、大きく分けて以下の3種類があります。

・発信する

現在の商品ラインナップ紹介企画。過去発売されていた商品がどのようなコンセプトでつくられたものなのかをまとめ、周年記念号などに掲載。
・繰り返す

一つの商品を毎号取り上げる定例企画。当時のCMやパンフレットの内容を掲載するなど、商品知識を伝える形がよく見られます。
・掘り下げる

商品づくりの背景にある、自社の事業姿勢を伝える企画。創業から、環境に配慮した商品をつくり続けてきた、利益優先ではなく消費者目線でつくられている、などの説明を掲載。歴代の開発担当者を集めた座談会などで商品づくりの背景にある想いを共有する。

 

上記の3種類を念頭に、情報の伝え方を考えていきましょう。
例えば、「自社製品を改めて知る」という企画を立案するとします。
上記の3種類に沿って考えると、以下のような違いが見えてきます。

編集方針に立ち返り、情報の性質を考慮した上で、どのように伝えるべきかを決定しましょう。

企画の完成度を左右する人選のしかた

社内報で個人を登場させる際に悩むのが「人選」。

選ぶポイントで1番大切なのは、どのような企画で、どんなことを読者に伝えたいか。次にその実現可能性です。

このポイントを満たすことで、無理なく、効果的な誌面となります。編集方針や企画意図に立ち返れば、誌面に登場いただく方を選ぶ時に、迷うことはないでしょう。

たとえば若手社員のキャリア形成に役立つ情報を提供するという目的で「仕事のモットーを社員に聞く」企画をするとします。

人選は、入社5~10年の若手社員の「お兄さん」的な存在にするのか、役員や取締役にするのか、20~30年目のマネージャークラスにするのか。

人選によって得られる効果は違ってきます。

特に人選に意味を込めず全社からバランスよく選ぶ場合は、登場いただく方の部署、役職、職種、年齢、性別、立場などができるだけ重複しないよう、また登場しない職種や部署がないよう注意する必要があります。

企画立案の場合の参考資料

企画立案において強い味方になるのが「資料」です。資料収集は何と言っても量を集めることが大切です。資料収集の際の視点は二つ。

一つは伝えるべき情報の資料で、もうひとつは切り口の参考となる資料です。

伝えるべき資料は社内やWEB、図書館などで集めます。

切り口に関する資料は、雑誌など、他の編集媒体が参考になります。

情報の切り口のヒントは普段の生活の中から得られることもあります。

日ごろから雑誌やPR誌、フリーペーパーなどを収集し、研究してみましょう。

集めた資料から企画の切り口を策定する

資料がたくさん集まれば、社内報の企画に生かせる切り口がいろいろと見つかってきます。

たとえば、予め社内アンケートを取り、それをグラフ化する企画があったとしましょう。

ビジネス誌を参考に、アンケート結果をグラフやランキングで紹介し、政府の発表している情報などを資料として隣に掲載する、といった編集のしかたが考えられます。

その記事はよりリアリティが増し、魅力的なものになるでしょう。

練りこまれた企画の切り口はたくさんのバリエーションから企画意図や編集方針に従って選択されています。

たとえば社外インタビューという企画を考えてみましょう。

まず、社外の方の意見をどのような切り口で伝えるかを考える必要があります。

そこで、社員がインタビュアーとして社外の方に聞くという切り口を加えると、インタビュアーである社員がインタビューから得られた気づきを最後にまとめるという編集方法が出てきます。

また、インタビュー内容を時系列ではなく、そのほかのテーマで切り分けて伝えるという切り口も考えられます。

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