原稿作成のコツを押えて、クオリティを高めよう!

原稿作成の目的

原稿作成は、社内報担当者の業務で最も時間のかかる業務の一つです。原稿の書き方次第で、読者に伝わる情報は異なります。原稿作成は時間を要する分だけ、その成果が如実に表れやすい業務といえます。

 

原稿作成の目的は、読者に伝えたいことが最大限伝わる状態にすることです。そのために必要なことは、型を知ることです。何をどう書けば、どう伝わるのか。型を押さえておけば、伝えたい情報に合わせて書き方を選ぶことができます。ここでは、その型を学びましょう。

原稿の書き方

原稿作成には3つの種類があります。

 

(A)取材をして得た情報を基に作成する

(B)資料を基に作成する

(C)寄稿原稿を基に作成する

(A)と(B)はいわゆるイチからの執筆業務です。(C)は元の原稿をリライトする編集業務です。

今回は、いずれにも共通する原稿の書き方の要点をお伝えします。

 

原稿の書き方  ポイント(1)文体

原稿の書き方において重要なのが、人称の使い方です。これにより文体が決まります。文体には3種類の型があります。

 

一人称(主観)

個人インタビューやトップメッセージなど、読者に語りかけたい時に用います。

(例)
私の 一番の思い出は、何といっても初めて受注した案件です。あまりにうれしくて、
不覚にも大泣きしてしまいました。先輩や上司にたくさん助けてもらい、深い感謝の気持ちと大きな達成感は今でも忘れられませんね。

 

三人称(客観)

ニュース記事、製品紹介など人物の存在感以上に事実を伝えたい時に用います。

(例)
田辺さんの一番の思い出は、初めて案件を受注したことです。あまりにうれしくて、大泣きしてしまったそうです。助けてもらった先輩や上司に対する深い感謝と達成感は、今でも田辺さんの忘れられない思い出となっています。

 

ルポ調

プロジェクトストーリーによく使われる書き方です。語り手が対象人物・テーマについて説明する時に用います。

(例)
「何といっても、初めての案件受注ですね」。一番の思い出は?という問いに対して、田辺さんはこう答えた。あまりのうれしさに、大泣きしてしまったと言う。「先輩や上司には、たくさん助けてもらいました」。深い感謝と大きな達成感は、今でも忘れられない喜びとして輝いている。

 

 

ニュースを伝えたいのに一人称で書いてしまったり、社長の想いを伝えたいのに三人称で書いてしまったりすると、読み手は読んでいて違和感を抱いてしまいます。誰かの想いを伝えるなら、一人称かルポ調が適切でしょう。逆に事実を淡々と伝えたい場合は、三人称を使うほうが適切です。

この使い分けを駆使して、企画趣旨にあった文体を選びましょう。

 

原稿の書き方 ポイント(2)5W1H

特に、ニュース記事など正確性が求められる文章では重要です。わざわざ明示しなくても主語が明らかな場合には「誰が」を省略するなど、すべての文に5W1Hすべての情報が含まれるわけではありません。

しかし、読み手にとって肝心な情報が抜け落ちてしまうと、伝えたい内容が正確に伝わらない可能性があります。

 

書き手である自分が知っていることを、読み手も知っているとは限らないということを意識しましょう。

文章を書き終えたら客観的な目で読み直し、伝えたい内容を理解してもらうために足りない情報があればプラスしましょう。

取材をしたり話を聞いたりするときも、5W1Hを意識してメモを取ると、あとで文章にしやすくなります。

 

原稿の書き方 ポイント(3)リズム

分かりやすくスラスラ読める文章の秘訣はリズムが良いことです。リズミカルに書かれていると、読み手は飽きることなく最後まで楽しく読めます。リズムの良い文章の書き方のコツを身に付けましょう。

 

短文と長文を組み合わせる

長文が続くと読みにくく、また短文だけだと意味を汲み取りにくくなります。

 

語尾に変化をつける

「~です。~です。~です。」と同じ語尾が続くと一本調子で読み応えがありません。
二文を一文にまとめる、「~こと」など体言止めを活用する(ただし乱発はしない)、言い回しを変えるなどの工夫をしましょう。

 

軽い言葉と重い言葉を組み合わせる

「壮大な音楽を聴くと疲れたココロに沁みる」「上司や先輩とのタテの関係が重要だ」など、カタカナで書かれた言葉は文章にリズムを出しやすくなります。漢字、ひらがな、カタカナをバランスよく書きましょう。

 

会話形式にする

「『あの出来事が、私を大きく変えるきっかけになりました』とA氏は語った」など、第三者視点で書いた文章に、本人の語り口を生かしたセリフや会話をはさむと臨場感が増します。

原稿の書き方の注意点

原稿は書き方を知っていても書いてみないとうまくいくかは分からないものです。料理と同じで、レシピは分かっていてもうまくいかないこともあります。ここでは、原稿の書き方で注意したいことをいくつかお伝えします。

書き出す前に原稿のプロットを作成する

例えば3,000字のプロジェクトストーリーを、いきなり何もなしで取材音源だけで書こうとしても途中で破綻します。まず重要なことは、プロット(あらすじ)をつくることです。文章全体の構成を決めてしまえば、それに沿って書いていくだけで完成します。詳しくは、社内報の執筆レベルアップ をご覧ください。

 

本人の言葉は大切にしつつ分かりやすく編集する

インタビュー原稿の場合、インタビュイーが取材中に語った言葉は大切にしましょう。ただ
し、そのままだと冗長になっていたり、重複や省略があったりして読者に伝わらないこともあります。その場合は、適宜編集しましょう。

 

(例)

インタビュー時:

「ここが正念場だと思ったんです。この3年かかったプロジェクトが成功するか失敗するかというときでした。プロジェクトメンバーの誰一人として逃げずに立ち向かってくれて、本当に感謝しています。自分で言うのもなんですが、プロジェクトXみたいでした。みんなでやればできるんだって思いましたね。」

 

原稿:

「さながらテレビ番組の「プロジェクトX」でした。この3年がかりのプロジェクトの正念場を、プロジェクトメンバーの誰一人として逃げずに立ち向かってくれて、解決できたときはみんなでやればできるんだと実感しました。みんなには本当に感謝しています。」

 

一気に書いて、時間をおいて推敲する

原稿は熱量のあるうちに書き上げましょう。鉄は熱いうちに打てといいますが、原稿も同じです。ただし、その熱量を持って仕上げた原稿は、少し寝かす必要があります。書き手は書いているときに客観的な目を持ちづらいからです。確認期間に猶予があれば、一度書いてから一晩寝かせ、翌朝冴えた頭で再度原稿を読み直してみましょう。これがいわゆる推敲です。客観的な読者の視点で読んで分かりづらいところはないか、面白いか、誤字脱字はないかなどをチェックしましょう。

<STEP UP>社内報の執筆テクニック

社内報の執筆や文章の書き方に関するより詳しいテクニックはこちらをお読みください。

 

「社内報の執筆テクニック」

まとめ

原稿作成は、社内報担当者の永遠の悩み…。上記のポイントを押さえて、より分かりやすく、読み応えのある文章を、スピーディーに執筆できるように訓練していきましょう!

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